幽 霊
外国の幽霊は、ただ恐ろしいというだけでは無く、日本の幽霊と競べると、怨念や恨みなどといったものとは
無縁な存在である事も多く、ずっとユーモアがあり、昼間でも堂々と出て来る事がある。
(だからこそ目撃者により強い恐怖感を抱かせる場合もある。ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』を原作とした
『回転』の、昼間の湿原に現れる女幽霊の場面など、忌わしいまでに恐ろしいシーンであった)
始めから足はついているが、姿を現さず、ガタガタと部屋中で騒ぐ事もある。
(このあたりは、ポルターガイストと混同されているのであろう)
幽霊は鏡に写すとすぐ判るが、困っている人を助けるために出てくる事が多い。
(世界妖怪図鑑)
この絵は、石原豪人画伯描くところの、美しい女幽霊。従者たる男が女主人の「鏡に写ったおぞましい姿」(この絵では枠外)に