ルネ・ラルーに捧ぐ…


フランスのアニメーション作家ルネ・ラルーは、その生涯の中で、3本の長篇アニメーションを監督しています。


初の長篇は、イラストレーターであり小説家でもあるローラン・トポールと組んだ


ファンタスティック・プラネット】(原題は直訳すると【野蛮な惑星】)





その星には、人間をペットにして玩ぶ巨人種族のドラーグ人がおりました。


テールもペットの中のひとりでしたが、高度な知識を身に付けると、やがてドラーグ人に対して叛乱を起こします。


おぞましい姿をした様々な動物や、ドラーグ人が使う奇妙な機械などが登場し、独特な世界が描かれます。



この映画は長らく日本未公開でしたが、1982年、池袋西武内の、今は無き「スタジオ200」で上映された際に観に行きました。


本来は、ルネ・ラルー2本目の長篇アニメーションで、世界的アーティスト メビウスと組んだ【時の支配者】が上映される筈だったのですが、


何故か直前になって中止となり、急遽、ラルーの短編【死んだ時間】と共にこの映画が上映されたのです。


字幕は付いておらず、全編が英語でした。


この当時は真面目に勉強していたので、殆どヒアリングが出来たのも、今ではいい想い出です。



ルネ・ラルー最後の長篇が【ガンダーラ】。これは未見です。



2004年に亡くなったルネ・ラルーの業績を讃え、『広島国際アニメーションフェスティバル』では、今年2006年より


ルネ・ラルー賞”が設立されました。