どろろ 草紙縁起絵巻


最近、阿呆なリメイク企画で実写映画化される、手塚治虫原作の【どろろ】。


時は戦国時代。権力を握らんと、四十八の魔物に、近々生まれる自分の子を贄として捧げる侍・醍醐景光


そのため、誕生した赤ん坊は、眼も鼻も耳も手足も無い姿であった。


運命の悪戯か、医師の寿海に拾われた赤ん坊は、義眼や義手、義足を与えられた後、


百鬼丸と名乗り、自分の躰を奪った四十八の魔物を一体ずつ退治していく。




1969年に【カルピスまんが劇場】の第1弾として、アニメ化されたものが放送されました。


このアニメ【どろろ】(後に【どろろと百鬼丸】に改題)は、片輪が主人公ということもあり、


長らくパッケージソフト化されること無く、あちこちでアングラ的に上映会が行われるばかりでした。




どろろ 草紙縁起絵巻】は、武村知子氏が著した書籍ですが、


単なる【どろろ】解説本では無く、一冊の物語として読む事が出来る名著です。


アニメのみならず、原作、そして手塚治虫の他作品にも肉迫し、【どろろ】が如何にして誕生したのかを、物語形式で語っていくのです。


伝説巨神イデオン】をテーマにした、かような書籍が読みたいものです。


否、書きたいと願っております。