若冲展 じじばばばかり なつのつい


相変わらずの炎天下の中、上野へ【若冲と江戸絵画展】へ行って来ました。


思い起こせば、若冲を初めて知ったのは、19年前、『夜想/花鳥風月』を読んだ時でした。


続いて、確かその翌年か2年後、某雑誌の1コーナーで、アートディレクターのサイトウマコト氏が


“日本のデザイン”として取り上げられた中に、【鳥獣花木図屏風】がありました。


その時に感じた衝撃は相当なもので、昔の絵をモザイク模様にして現代風にアレンジした絵としか思えませんでした。


そして、その絵を所有しているのが、アメリカ人だということを知って、更に驚いた訳です。



会場には、若冲以外のプライスコレクションも多数あり、その中でも、長沢芦雪の【白象黒牛図屏風】は、


絵と観客の間に遮る硝子が存在せず、また、明るくなったり暗くなったりする照明に照らされ、


あたかも、朝の、昼間の、そして宵闇の陽光に射られているかの様でした。


この絵画の前には殆ど人だかりが出来ていなかったので、10分程、ゆっくりと眺められました。