南アフリカウサギの捕まえ方


南アフリカの極一部に棲息する、南アフリカウサギは、現地の住民たちにとって、貴重な食糧です。


しかし、プレーリードッグに似た習性を持つこのウサギは、地下に広大な巣穴を作り上げ、


滅多な事では地上に現れません。


そこで住民が、このウサギを地上へ誘き寄せるのに使うのが、【ハマノガイド】と呼ばれる鳥です。



ハマノガイドは、キツツキ類に近い種類ですが、独自の進化を遂げた、南アフリカ原産の中型鳥類です。


この鳥は、南アフリカウサギの仔が助けを求める際の鳴き声そっくりに鳴くという習性を持っています。


巣穴の入口を見つけた住民は、そのすぐ近くでハマノガイドを鳴かせます。


すると、仔が危機に陥っていると思い込んだウサギが、穴からひょっこりと顔を出します。


そこを、ヤリで“ とっす ”と刺すのです。


我が子を救おうと自らの命を顧みないウサギの本能を逆手にとった、見事な狩猟方法と云えましょう。