映画が、汚されていく


劇場へ映画を観に行くと、本編が始まる前に、長々と広告が入ります。


2005年から、【海賊版撲滅キャンペーン】として、“黒い涙を流す少女”の広告が上映されています。



これに対して、「不快だ」「悪趣味だ」「これから感動的な映画を観るのに」などという意見がネット上に記されています。



   


犯罪に関する広告なのに、なぜ、こういった反対意見が頻出するのか、全く理解出来ません。


「ガドジョガ ヴェヴォ ザヴァジダラ」と矢鱈低温ノイズが響いたデーヤモンドの阿呆広告、


感動を強いるだけの糞映画の予告、TV番組の延長の馬鹿映画の予告の方が、より不快です。


中には、「『海賊版DVD、買っちゃダメダメ』って軽く訴えればいいのに」なんて意見まであります。


覚醒剤 ダメ ゼッタイ」というキャンペーンが、何の抗力も持ち得ないのは明らかで、


不愉快で趣味の悪い、それ故に記憶に残る公共広告は、必要だと思います、


柴咲コウや、妻夫木といったタレントが、シャブ中になって、幻覚に白眼をむいて苦悶し、


小便や大便を垂れ流し、廃人同様に死んでいく、なんて広告でないと、効果ありません。


でも、そんな公共広告は、絶対に作られないんだろうな。






この【海賊版撲滅キャンペーン】に出演している女の子は、谷村美月ちゃん。


NHKの【みんな怪獣が好きだった!】で、みうらじゅんと共演しました。


     


特撮ファンの童貞ども(身体的、精神的両方の意味を含む)の心を、むんずと掴んだ事でしょう。


(美月ちゃんの背後に、【40歳の童貞男】のポスターと、真っ赤な天狗が……)



【Woo】の事は、忘れます。