フットレルの完全脱獄を漫画にしたひと


ジャック・フットレルは、19世紀後半から20世紀初頭に活躍した。アメリカの推理作家です。


代表作は、“思考機械”(シンキング・マシン)の別名を持つ名探偵、


オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授の活躍する【完全脱獄】です。


歯ブラシと靴墨、そしてドル紙幣を利用して、脱獄不可能と云われたシン・シン刑務所に挑む


ヴァン・ドゥーゼン教授の明晰頭脳は、今読んでも全く古くなっていません。


作者のフットレルは、運悪く、タイタニック号の遭難事故で死亡してしまったのですが、


ヴァン・ドゥーゼン教授は、永久に不滅です。



その【完全脱獄】を桑田次郎が漫画化した作品が、リバイバル復刊されました。


教授を、禿頭の小男にしたのには意表をつかれました。


以前、TBSラジオミステリーゾーン】でラジオドラマ化された際には、


ヴァン・ドゥーゼン教授を高橋長英氏が演じ、早口できびきびした口調で


イメージにぴったりでした。





このシリーズには、他にも、【桑田次郎アダルト短編集】、



  


石川球太の【原人ピピ】【少年ケニヤ】などが復刊されています。