イノシシのあぶく坊や
シートン動物記を漫画にしたものは数多くあり、どの漫画家が手掛けるかで、出来が大きく違ってきます。
有名なところでは、白土三平氏、石川球太氏が描いたシートン動物記がありますが、
中には「動物を描くのが苦手な人間」が描いた、クズみたいなものも存在します。
昭和49年から50年にかけて、集英社から出版された【学習漫画 シートン動物記】全12巻は、
3人の漫画家が、それぞれ4作ずつ担当されています。
第 1巻「狼王ロボ」 谷口治郎 第 2巻「灰色グマの一生」 松田辰彦 第 3巻「北極ギツネの伝記」 高山よしさと
第 4巻「裏町の野良ネコ」 谷口治郎 第 5巻「カラスの大将 銀の星」松田辰彦 第 6巻「あばれザルのジニー」高山よしさと
第 7巻「白いトナカイの伝説」谷口治郎 第 8巻「銀ギツネの伝記」 松田辰彦 第 9巻「だく足の野生馬」 高山よしさと
第10巻「少年とオオヤマネコ」谷口治郎 第11巻「イノシシのあぶく坊や」松田辰彦 第12巻「サンドヒルの雄ジカ」高山よしさと
※谷口治郎は、現在の谷口ジロー氏です。
「イノシシのあぶく坊や」は。熊に襲われて母親や兄弟を失ったイノシシの子供“あぶく坊や”が、
牧場を営むプランティの娘・リゼットと巡り会い、一時期、彼女に育てられるものの、
成長して森に帰り、やがて仇の熊を倒すという、壮大な物語です。
この物語で、“てんかん”、“ニグロ”という言葉を知りました。
成長した18歳のリゼット↓
ああ、幼き日の、ヰタ セクスアリスです。