円谷英二監修の怪獣画報
前半は、今も生き残っているという怪獣や生物、
後半は、ウルトラQやウルトラマン、ゴジラに登場する怪獣たちが紹介されています。
文章は、小山内宏氏と、大伴昌司氏。表紙は小松崎茂氏、本文の挿絵は、南山喬之氏。
おお、宇宙人の円盤を撃ち落とすキングギドラの勇姿!!
1965年4月、怪物のたくさん棲むといわれる南米のアマゾン地方で(原文ママ)、
奇怪な動物がとらえられた。
四つ足で、躯中縮れた毛で厚くおおわれていて、皮は堅くナイフで刺しても通らない程だ。
しかも、顔の様子は人間か猿に似ていて、額に一つ眼のある野牛の様な怪獣だった。
ブラジルの学者が調べているが、全く判らない。
南アフリカのアマゾン川のまわりは、人の知らない原始林の地帯だが、
ここに怪物・大ミミズが棲んでいる。
これは長さ10メートル以上、太さ1メートルもあるもので、
土地の人は“ミノカン”と呼んで恐れている。
この“ミノカン”が通ると、木は折れ、草はちぎれてはげてしまい、付近の家などは傾いてしまうという。
このミミズの正体も、まだ判っていない。
何百万光年という遠い第二銀河系のジグリ星から恐ろしい怪人がやって来た。
それが怪物セミ怪人だ。
体長は約2メートル、全身に節があって伸び縮みが自由なため、
たちどころに10メートルにも30センチにもなれる不思議な能力を持つ怪物だ。
羽を使って時速500キロで飛べるし、鋭いクチバシは岩をも砕く物凄い力がある。