佐藤有文先生のいちばんくわしい日本＆世界妖怪図鑑

思えば【日本妖怪図鑑】は、小一の時、親に買って貰い、

喜びいさんで学校へ持って行き、クラスのほぼ全員が回し読みする間に

当然の事ながら表紙も中身もボロボロの状態となり、

担任の教師から「ひとの本を粗末に扱ってはいけません、本がボロボロになっちゃって、

まるでおばけみたいじゃないの！」と級友たちが怒られ、

おまけに「こういったものを学校に持って来てはいけません」とこちらまで叱られる始末でした。

そんな【日本妖怪図鑑】と、35年振りに旧交を温め合う事が出来ました。

流石にあちこちの頁に記憶違いがありましたが

（“おしろい婆さん”は絵だったのではないかと思いましたが、

恐らく後年見た鳥山石燕の“白粉婆”との記憶の混同でしょう）、

本当に懐かしく、楽しい旧友と再会した様な充足感を得られましたよ。

しかし、石原豪人画伯の絵は、やはり強烈でありますなあ、

今眺めて見ても、つくづくその素晴らしさに圧倒されます。

↓業績をまとめた素晴らしいサイト『豪人ふぇち』はこちら↓

http://shun50.cool.ne.jp/gojin.htm

それにしても、いい加減な引用とキャプションが笑えます。

“びろ〜ん”って…………………………。

「この妖怪は、またの名を『ぬりぼとけ』ともいう。

『びろ・びろ・びろ〜ん』という呪文をとなえて、

ほとけさまに化けようとしたところ失敗してこのような姿になったのだ」

「塩をかけると消えていなくなる」そうです。

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