絵を描くのが嫌いなアーティスト
日本のアニメーションやコミックのキャラクターが、海外で浸透してから暫く経ちます。
どの様な拡散の仕方をしようが、それ自体悪い事とは思いませんが、
そういったキャラクターの要素を取り入れたものが、“アート”としてもてはやされ、
画商に因って高値で取り引きされている現実は、誠にもっておぞましいものがあります。
村上隆が、1994年、自作のアニメっ“ぽい”作品「ヒロポン」を
今は別の意味ですっかり有名になった岡田斗司夫から(当時はデブのまま)
「こりゃブッサイクですね〜。
どれぐらい不細工かというと、まるで1985年あたりに不動産屋が
『いっちょ映像業界にでも進出するかぁ。まずアニメでも作るべ』とか言って
スカみたいなスタッフ集めて適当にでっち上げて発売したはいいけど
300本しか売れなかったアニメのキャラクターみたいにブッサイクです」
と酷評されました。
基本的に、それから以後、村上隆の作風は全く変わっていません。
技術的にはうまく、洗練されている最近の村上隆の作品ですが、
それは自分で描いていないからです。
くわえて、村上隆の弟子であるというMr.という人の作品。
ブサイクさ、ここれに極まれリという感じです。
(絵が無茶苦茶未熟な、デビュー当時の牧村みきみたいです。
牧村みきの絵からは、アニメやコミックの有名なキャラクターを作品内で辱める、辱めたいという、
確固たる信念・欲望が感じられましたが)
絵に“AKIHABARA”なんていう、あざとい単語を入れたりするあたり、
地方の温泉で、外国人観光客相手に粗悪なジャパネスク的商品を売っている土産屋みたいです。
万にひとつの可能性として、きちんとした絵の技術を持っているにも関わらず、
敢えてこういった稚拙な画風にしているのかもしれませんが(とてもそうは思えませんけど)
これだけは断言出来ます。
この人は、絵を描くのが好きではありません。