ロマン・スロコンブの理想とする日本のおねえちゃん





で、河上ヨシタカ展に行った際、前回の【沙村広明展】で買えなかった、


ロマン・スロコンブの作品集(冊子)を入手。


Romain Slocombe


1953年生まれ、パリ在住。


1977年から日本へ度々訪れ、多くのインスピレーションを受ける。



1983年、Temps Futursより出版。


1992年より表現手段を写真表現へと移行する。


フランスを初め、ニューヨーク、ロンドン、ストックホルム


東京、仙台、ボローニャなど多くのギャラリーで


包帯や眼帯、ギプスなどを装着した日本人少女の写真を展示、話題を呼ぶ。


日本での彼の主な展示はTHE DEEP(東京)ICHINENKANギャラリー(仙台)等。


1995年から、日本でビデオ作品を制作。


/Un monde flottant(60 mn)、


荒木経維、豊浦正明をフィーチャーした作品、Tokyo Love(90 mn)、


La Femme de platre(14 mn)、Week-end in Tokyo(21 mn)など。


映像作品は多くの映画祭等で受賞し、フランス・英国のテレビで紹介される。


2000年よりドナルドリチーによる日本の映画についての小説を書き始める。


ガリマール社より刊行され、英語、フランス語に翻訳される。


そして東京、ニューヨークなどでメディカルアートのパフォーマンスなどにも参加。


メディカルアートを通して国境を越えた多彩な活動を行う。



SM、ボンデージから出発し、包帯、傷、眼帯、血、生傷、痣など、


“痛々しい女性”たちを作り上げているスロコンブ。


10年程前、日本に(主に渋谷)、真っ黒な肌、金髪、白いアイライン、白いリップという


コギャルが大量発生していた頃、来日したスロコンブは、


「今のコギャルは美しくない、いい加減にして欲しい、怒ってますよ!」と憤っていました。

(インタビューアー:杉作J太郎