外務省と防衛庁が、
イラク南部サマワ入りした陸上自衛隊先遣隊の調査実施前に
「治安情勢は比較的安定」と結論を先取りした報告書を作成していたことを示す内部文書が
29日、明らかになった。
共産党の赤嶺政賢氏が衆院イラク復興支援特別委員会に示した。
石破茂防衛庁長官は、同文書について
「初めて見る。真偽を調べるつもりはない」と確認を避けた。
政府は調査報告について
「今回の先遣隊だけでなく、これまでの調査を踏まえた内容」(福田康夫官房長官)としているが、
イラク治安情勢の判断の信ぴょう性に疑問が投げ掛けられるのは必至だ。
(後略)
[2004年1月29日]