石川球太【ウル】は全5巻で完結?
【牙王】や【人喰鉄道】といった、大自然と人間との闘いを描いた作品や、
【冒険手帳】【おもちゃの作り方】【遊びのガキ大将】といった「20世紀ブックス」シリーズでも有名な
漫画家・石川球太が「週刊少年チャンピオン」で連載していた、傑作漫画【ウル】。
ベトナム戦争に“兵士”として送り込まれるため、訓練を受けた軍用犬「ウル」。
戦争集結後、彼は“あってはならない存在”として、軍関係者から追われる身となる。
「ウル」の“母親”麻利耶(マリヤ)、「ウル」を作り出した犬飼博士、
美少年のスパイ「ユダノフ」(湯田)、彼の飼い犬、ドーベルマンのファントムなどが絡み、
石川球太ならではのダイナミックな構図と、緻密な動物たちの描写で、名作となり得る筈だったのですが、
編集方針からか、途中から一話完結の物語へとシフトされ、収拾つかないまま、打ち切りとなってしまいました。
最終巻である単行本第5巻の最終話も、全く最終回らしく無い内容となっています……。
ウルと麻利耶の運命は? 湯田は?