初めて♀を描いた押井守
NHKの特番で、キャラクターデザイン&作画監督の西尾鉄也氏が語っているのを視、
劇場に脚を運びたくなりました。
今までずっと、恋愛・情愛に関して“寸止め”以前の描き方しかしてこなかった押井守ですが、
本作では、この点に正面から取り組み、描写も過去の作品とはかなり異なっています。
(【イノセンス】はプラトニックだし、【攻殻機動隊】はプラトニックですら無いし、
【機動警察パトレイバー2】も、過去に男女の関係があったと臭わせるだけでした)
それにしても、音楽の素晴らしさ。
オープニングのメロディだけで、感涙ものです。
(だからエンディングも、川井憲次の音楽でやって欲しかった。歌謡曲じゃ無く)
この先、押井守が川井憲次以外の音楽家と組む事は無いと思いますが、
ずっとコンビを組み続けて貰いたいです。
マイケル・ナイマンとコンビ解消したピーター・グリーナウェイがパッとしない様に、
良い映画作品には、良い音楽が不可欠なのです。
菊地凛子はうまかったけど、どうしても顔が浮かんできました。
その点、栗山千明は、途中まで彼女を全く臭わせずに演技してました。
(叫んだ途端に彼女の顔がパーっと浮かびましたが)