サンリオ映画【くるみ割り人形】と【親子ねずみの不思議な旅】と【チリンの鈴】
【親子ねずみの不思議な旅】と【チリンの鈴】は同時上映。
【くるみ割り人形】は、確か【天使の詩】という外国映画と同時上映でした。
(【天使の詩】は幼い兄弟の哀しい話でしたが、
弟と自転車に二人乗りした兄がバスの後部につかまって
町の通りを走って行くシーンしか憶えてません)
【親子ねずみの不思議な旅】は、ゼンマイじかけの親子ねずみのオモチャが、
ドブネズミ一派の首領・マーニー(財津一郎)に翻弄されながらも、
オモチャの象のお母さん、オモチャのアシカのお姉さん(大竹しのぶ)、
カエル(本物/三遊亭金馬)のおじさんたちと家族を形成するというお話でした。
【チリンの鈴】は、やなせたかし原作。
子羊のチリンと、チリンのお母さんの仇・狼のウォーにまつわる、
哀しい悲しいお話。
【くるみ割り人形】は、
ホフマンの【くるみ割り人形とハツカネズミの王様】を元に
チャイコフスキーがバレエ音楽にしたものの、人形アニメーション版映画です。
夜中になっても寝ない悪い子の目玉を取って行く砂男の挿話も盛り込まれ、
(劇中の役名は“ジャンカリン”で、
目玉を取るのでは無く、ネズミにしてしまうという設定に変更されてます)
子供が観るべき、恐ろしく、楽しく、美しい映画です。
(小学生の時に観たとばかり思っていたけど、
公開年からすると既に中学生になってた……)
大屋敷のお嬢様である少女クララ(杉田かおる)は、
親戚のドロッセルマイヤーおじさん(西村晃)から、くるみ割り人形を貰います。
ある夜、クララが眼を醒ますと、傍らに置いたくるみ割り人形がありません。
見ると、くるみ割り人形が、ネズミに引きずられて、
持って行かれようとしているではありませんか。
くるみ割り人形とネズミを追い掛けて、
クララは、屋敷の大時計に入って行きます。
ここから、クララの、くるみ割り人形を巡る冒険が始まるのです。
この人形アニメーション映画の脚本は、
サンリオの代表でもあった辻信太郎になっているのですが、
寺山修司が著した【くるみ割り人形】の台本と、酷似してるんだよなあ、
原作が同じだから似るのかもしれないけど……。
(映画のクレジットでは、
作詞として、寺山修司の名前が記されているのみです)
クララ「目をあけても消えないわ! 目をあけても消えないわ!」