こんな女にどつかれるというプレイ
ティムール・ベクマンベトフ監督作品【ウォンテッド】観ました。
(夜中の3時から、しかもリクライニングシートのプレミアシートだったので、一瞬zzzzZZ……)。
注! 以下、物語の核心に触れる記述があります。
現実世界で全く良いところが無い経理マン(ジェームズ・マカヴォイ)は、
ある日 “偶然”、豹の様な美女(アンジェリーナ・ジョリー)に命を救われる。
その時から、さえない経理マンは、自分自身、全く知らなかった自らの正体を知り、
そして、今までの現実世界では経験する事が出来なかった、
運命の渦に身を投じる事になる……。
モーガン・フリーマン率いる、世界史の影となり暗躍し続けてきた秘密結社“フラタニティ”。
(“フラタニティ”と聞いて、どうしても【トップをねらえ!】【フリクリ】を連想してしまいます)
闇の指示の仕方が、機織りされた布に織り込まれていたり、
砕け散ったキーボードのキーが「F・U・C・K」の配列になったり、
車が回転しながらパトカーの上を通り過ぎるスローモーション場面で
「ずびばぜ〜ん」と主人公の経理マンが叫びながら謝ったりと、
笑える箇所も多数あり、またアクションも物凄い迫力なのですが、
何と云っても、この映画の白眉は、アンジェリーナ・ジョリーのかっこ良さでしょう。
腕っぷしも度胸も超一級、秘密結社の一員である事を誇りにし、
そして、ラスト、組織の掟を守って死んでいく姿に痺れない野郎は、
人として相当に欠けているとさえ云えます。