Oh! 我らがB級映画




むかぁし(1977年から1980年にかけて)、芳賀書店から出ていた、「季刊=映画宝庫」。


創刊号【われらキング・コングを愛す】、第2号【ヒコーキ・戦争映画】、


第6号【SF少年の夢 2001年 スター・ウォーズとの遭遇】は持っていたのですが、


先日、古書店で見つけて手に入れたのが、第4号が【oh! 我らがB級映画】です。


今見ると、B級では無く名作映画ではないかと思う様な作品もありますが、


そもB級映画とは、


第1に低予算でつくられ、


第2に大スターが出演していないこと、


そして第3に、私だけが傑作だと認めていること……(責任編集・増淵健


だそうです。


取り上げられている映画は、【ゴジラ】【ゴジラの逆襲】【禁断の惑星】【空飛ぶ円盤地球を襲撃す】


地球防衛軍】【キングコングの逆襲】【凸凹底抜け珍道中】【屋根裏の散歩者】


【ポイント・ブランク】【アジャパー天国】【世界残酷物語】、


そして、サム・ペキンパー作品など、B級以前に、今なお語り継がれ観られ続けている作品ばかりです。


〈わたしだけのベストワン〉と題して、藤子不二雄先生=(A)先生が、【悪魔のいけにえ】について書かれています。



【ぼくの“掘りだしもの” B級映画悪魔のいけにえ」】

(前略)


トビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」を見たのは新宿東急の土曜日の深夜だった。


まったく予備知識もなしに入ったのだが、館前でフランケンシュタインみたいな白塗りの顔をした大男が、


電動ノコギリを振りまわしているスチール写真を見た時、


〈これはヒョッとしてひさびさのホームラン…〉という予感がした。そしてその予感は的中した。


まったく奇々怪々たる傑作だった。

(中略)

映画館を出た外は、午前三時の深夜……


いきなり物陰から、あのフランケン怪人が電動ノコギリをふりまわしながら襲ってくるような気がして、


思わず走ってしまったのだ。