アフターアワーズ





大都会ニューヨークで悪夢のような奇妙な一夜を体験する男を描いた、1985年の映画。


製作はエイミー・ロビンソン、グリフィン・ダン、ロバート・F・コールズベリー。


監督はマーティン・スコセッシ。脚本はジョセフ・ミニオン


撮影はミハエル・バルハウス、音楽はハワード・ショアが担当。


主演は製作者でもあり、映画【ポルターガイスト】の長女役で、


“呪われた映画”最初の犠牲者となったドミニク・ダンの兄でもある、グリフィン・ダン


共演はロザンナ・アークェット、チーチ&チョン、リンダ・フィオレンティーノ、テリー・ガー。


あらすじ)

ニューヨークはアッパー・イーストサイドに住むコンピューター・プログラマーのポールは退社後、


コーヒーショップでヘンリー・ミラー著「南回帰線」を読んでいると、


若い女マーシー(ロザンナ・アークェット)に声をかけられ、電話番号を教えられる。



1度帰宅したポールだが、眠れない事もあってマーシーに電話、マンハッタンのソーホー地区へ向かう。


だが乱暴なタクシー運転手のため、全財産20ドル紙幣を窓から飛ばしてしまう。


マーシーのアパートにはルームメイトで彫刻家のキキが居た。


やがて帰宅したマーシーとベッドインしかけるポール。


だが、言動がおかしく、酷い火傷を負っているらしい彼女に怖気をなくし、部屋から逃げ出す。


小銭を集めて地下鉄に乗ろうとしたが、深夜割り増しになっていて切符が買えない。


どしゃ降りの雨の中、バーへ入り、そこのバーテンダーのトムに金を借りることになり、レジの鍵をトムの家に取りに行く。


そこで鍵を入手した後、キキの彫刻を盗もうとする2人組と遭遇。


彫刻を取り戻したポールが、仕方無くキキの部屋にかついで行くと……。


たった一夜の、悪夢のごとき不条理な展開が凄まじいながらも、大いに笑ってしまう、


スコセッシらしく無い本編は、当然の事ながら劇場公開されず、ビデオ発売のみ(私は1988年頃に視ました)。


同時期に視た、ジョン・ランディスの【イントゥー・ザ・ナイト】(邦題「眠れぬ夜のために」)と甲乙つけ難い、



隠れた隠された傑作映画です。


http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD6891/