寺山修司のくるみわり人形

演劇実験室◎万有引力の公演【くるみわり人形】を観に、笹塚ファクトリーへ行って来ました。

寺山修司が、E・T・A・ホフマンの「砂男」「くるみ割りとねずみの王様」を元に、

サンリオ映画の為に書き下ろした台本「くるみ割り人形」。

詳細はさっぱり判りませんが、寺山修司によるこの台本は使われず、

サンリオの人形アニメ映画は、寺山の名前を一切クレジットせずに完成します。

（この人形は12歳の時に観て、今なお大好きな映画ですが）

その云わば幻の台本が、J・A・シィザー率いる演劇実験室◎万有引力によって、初舞台化されました。

公演は寺山修司の命日である5月4日から5月9日までで、本来であれば4日に行きたかったのですが、

気がついてネット予約しようとした時には、既に売り切れ。５日のチケットを取り、今日行って来たのです。

舞台は暗転、役者たちがマッチを擦って火がともった瞬間だけ明るくなる演出、

そして、クララのラストの台詞を聴けただけで、もう幸せでした。

しかし、劇場は大入り満員だったけど、どういう客層だろう。

若い人たちも多かったけど、それは出演している役者の人たちの友人知人なのだろうな。

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