石森章太郎『ドッグワールド』と『魔法小学校』



創刊号から暫く買って読んでいた漫画雑誌『マンガくん』。


それに掲載された読み切り漫画『魔法小学校』。


毎日魔法を教わる、イヌ、ネコ、オオカミ、キツネ……、そして、ヒト。


彼らが住む町は、高い高い壁に囲まれていて、例え魔法を使ってもこの壁は越えられないと教えられていた。


しかし、この壁をどうしても越えたい、外の世界に行ってみたいと思うヒトは……。


この短編読み切り『魔法小学校』を元にして(設定など多々違いますが)、


長編『ドッグワールド』が生まれました。


イヌ族に支配された地球。彼らが崇める神は、大仏であり、スフィンクスであり……


つまりとうに滅びてしまったヒトを神として信仰しているのです。


地方から剣士を目指して都に出てきたシバが、ヒトの姿をしたイヌ族では無い“ヒト”に出会った時から、


物語は動き始めるのです。


久々に読んだけど、大河ドラマ的展開を満喫しました。


石森章太郎先生は、おもに海外のSF作品の要素を取り入れるのがうまいよなあ。