この日
3月11日(金)朝からの出来事を記しときます。
午前9時前、起床。
PCを点けてメールチェックや、前日からの作業の続きを始めたけど、
左眼のまぶたの痙攣が10分以上も持続し、どうにも気持ちが悪くて「嫌だなあ」と思っていました。
「まぶたがピクピクする」という現象は、小学生の頃に『ドラえもん』で読んでから知り、
単なる疲れだとは思うものの、どうにも嫌な感じなので、まぶた引っ張ったり目薬さしたりして何とか解消。
午後になって写真家の方と電話で打ち合わせ、それを終えて少し作業してから出掛けます。
赤羽橋の会社で打ち合わせしてから後、
14時半、バスで新橋方面に、ヘッドフォンでTBSラジオ『キラキラ』聴きながら向かいます。
途中、新橋に近付いたバス停(「大門前」か「新橋六丁目」)に止まり、
乗客を下ろした直後、車体が上下に振動し始めました。
最近のバスは乗降の際にサスペンションを使って車高を上げ下げするので、その装置の故障かと思っていたら、
上下だけで無く左右に大きく揺れ出します。
「あ、これは地震だ」と思うのと同時に、運転手が「地震です、少し停車します」とマイクで通達。
ヘッドフォン越しに、周囲の看板が振動する音、人々のざわめき悲鳴などが聞こえ、
街のあちこちのビルから人達が外に飛び出して来て、歩道はあっという間に人で一杯になります。
この間、バスは止まったままで、車内にはお年寄りと主婦らしい女性達で7割程席は埋まっていたけど、
全員それ程慌てる様子も見せず、悲鳴も一切あがりませんでした。「大きいわね」「長いわね」とう程度でした。
ラジオ『キラキラ』番組では小島慶子さんが「地震です、慌てないで、身の安全をはかってください」と
冷静ながら強くアナウンス。
暫く揺れが続いた後、何とかおさまった為、バスは再び動き出し、終点の新橋駅前に到着。
ここで降りて、新橋駅前ビルの中を通り(1号館・小川軒や居酒屋などが入ったビル)
店先のTVの周りには人だかりが出来てました。
新橋駅に向かう途中で余震が何回かあったものの、
この時点でまさか東北があんな状況になっているなど夢にも思わず、
予定通り散髪しようと床屋に入ると、「断水してる」との事でした。
カットだけでもと思いお願いしましたが、髪をバリカンで苅られている間、
「隣が工事現場でクレーン車が倒れてきたら大変ですよね」などどいう理髪師さん。
……先に云って。
カミソリを使う段になって強い余震が起こり(後で知った事ですが茨城沖の別震源の地震でした)
そのまま暫し待ちました。
やがて揺れはおさまり、断水してた筈が水圧は弱いながらお湯も出、
頭を洗ってもらい、床屋をあとにしました。
↓(つづき)↓
街は人で溢れてて歩道は歩き難い程に混んでました。
築地方面へ歩き出したのですが、殆どの人が既に銀座方向、つまり東京都の中心に向けて歩き出していて、
この時から既に大勢の人が帰宅しようとしていた事が後になって判りました。
30分程歩いて高層テナントビルに着き
(略)
結局歩いて帰宅。午前零時過ぎ。
そして帰宅してから後、東北がとんでもない状況になっていた事を知るのでした。