風立ちぬ 今はまだ夏



宮崎駿監督作風立ちぬ観た。


(以下ネタバレあり)












主人公の二郎は、やがて婚約、結婚する菜穂子を始め、


菜穂子の家の使用人だったお絹さん(宮崎駿アニメーションのキャラクターに初めて欲情したよ!)、


実の母親、実の妹、


さらには親友、工場の上司、上司の女房、謎のドイツ人、菜穂子の父親、夢の中の設計士など、


彼の周りに居る全ての人に好かれ、惚れられてしまう。


宮崎駿が自らの欲望に忠実に作ったアニメーションが、よもや今まで否定していた、


「いつの間にか周囲に愛されてしまう男」を主人公にした「萌えハーレム・アニメ」(老若男女問わず)になるとは思いもしなかった。


(しかも今は亡きケータイ小説が執拗に取り上げた「難病モノ」でもある!)


主人公の視る悪夢に代表される歪んだ要素も数多く、


親友がやたら連発する「煙草くれ!」、謎のドイツ人に煙草をあげるなど、ホモソーシャル感も満載。


(さあ!薄い本に活用する要素盛沢山ですよ!腐女子のみなさん!!)


あと、2013年現在、これだけ劇中で主人公およびサブキャラクターに延々煙草を吸わせた事は、快挙と云わざるを得ない。


フィクションなんだから、また、そんな時代だったんだから、煙草は子供の前だろうが病人が居る部屋だろうが、


ぱかぱか吸いまくって当然なんだよ!!



……映画観終えて帰宅して、鯖の一夜干し焼いて喰うた。葉巻も吹かした。


しかし、かえすがえすも、主人公が普通に演技出来る人だったならなあ………。


最後まで庵野監督のヒゲ面が浮かんでしまって、


泣くに泣けなかったよ。


あ、あと、志田未来は、宮崎駿が批判した「わたし、かわいいでしょ?」という演技をするプロの女性声優より、


1億倍くらい、声の出し方がわざとらしかった。


上記訂正。志田未来が演じた妹の子役が、


プロの女性声優より、1億倍、声の出し方がわざとらしかった。


志田未来、ゴメン。(_○_)


泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート

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折り返し点―1997~2008

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出発点―1979~1996

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