宮崎駿の風立ちぬのお絹さん

ネットは広大なのに、お絹さんの画像が見つからない…。

あと、誰がお絹さんの声をアテたのかも判らなーい！

2chで「二郎が最初に恋したのはお絹」という説が流れて、

それを全否定する連中が頻出したけど、こいつら映画ちゃんと観てたんだろうか。

計算尺を返しに来た「女のひと」の後を追い掛けて、二郎が見た幻影はお絹さんで、

その後に妹から「そのひとはニィ兄さまの事が好きなのね」と云われてたが、

よもや妹の云う「そのひと」が菜穂子だとでも思っている訳ではあるまいな？

その後、軽井沢で再会した菜穂子が、かつて想ったお絹さんと重なって、

そこで初めて二郎は菜穂子に恋したのだ。

ああ、俺に画力があれば、お絹さんの薄い本作るのになあ……。

カプローニが「君はピラミッドのある世界とピラミッドのない世界と、どちらが好きかね？」と訊ねるが、

この「ピラミッド」を「ピラミッド型社会」と解釈し、階級や差別のある世界だとする連中ばかりだけど、

違うよ！　この場合の「ピラミッド」は文字通り、巨大な建築物であるピラミッドそのものの事を指すのであって、

「ピラミッド」を造り上げるのには膨大な人数の強制的労働力と時間が必要で、

犠牲になる人達も当然出てくる、

そんなマイナスの要素まで飲み込んで、

なおかつ美しい「ピラミッド」を是とするか？　とカプローニは二郎に訊ねたんだよ。

「ピラミッド」にはその当時の最高技術が使われていて、

勿論、二郎が設計した「零戦」の意味も含まれてる。

そして二郎は「ぼくは美しいヒコーキをつくりたいと思っています」と答えるのだ。