キム・ギドクのメビウス

やられた。

※下記ネタバレあり。映画を観てからご覧あれ。

いつも通り殆ど予備知識を入れないで臨もうとしていたものの、

「全編台詞無し」「母親が息子の陰茎を切除する」という情報を得てしまった本作、

それ以上のサプライズがあって、それが判った瞬間「えーーーーーーーッ！！」

しかもこんな衝撃作を驚異のスケジュールで早撮りしてしまうキム・ギドク、相変わらず恐るべき男。

これは劇場で観て衝撃を受けるべき映画。大ヒットしないのが実に残念だけど、映画好きなら絶対に観なければならないもの。

しかし10年前に韓国映画の豊穣ぶりを遅ればせながら知って、

「パク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ギドクの三人が居る限り韓国映画界は安泰だ」などと思ったものだけど、

そしてこの三人は未だに活躍し続けているけれど、他にも続々と新人監督が現れてきている韓国映画界、

作品レベルではとうの昔に日本映画界を超えてしまってるこの現状、何とかならないものか。

（韓国TVドラマが日本のTVドラマと同様、99%が愚にもつかないものであるのはご愛嬌）