拘束と護謨と小人フェティシズム
夫「いっそ全身をゴムでくるんでしまおうじゃないか」
紐や布と違って肉体が順応すれば更に其れ以上の緊縛感を齎すゴムの魅力に、ふたりは取り付かれた。
其れは、ひとがたをした柔軟な、しかも強靱な張力のある袋だった。
妻の鼻のあたる部分に二本の小さな管が付いていて、それが呼吸穴だった。
もうひとつの穴は、股の付け根に付いている。妻の半分程も無い大きさのゴム袋に妻を押し込む困難を極めた。
男は妻の全身に蝋石の粉をまぶし付けると、袋にも粉を充分に打ち、
袋を腰の所まで反転しておいて先ず妻の脚から入れた。
元々小柄で骨の柔らかい妻は、袋に押し込まれるとゴムの強い収縮力におされて驚く程小さくなるのだ。
妻「あなた。もっとちいさい、もっときつい袋にしてくださらない?」
夫「大丈夫かい」
妻「ええ。締め付けられる程、いいの。頭に血が昇らなくなって、ふっと意識が遠くなる瞬間が何ともいえないわ。
それにあなた、ちいさな女がお好きでしょ? わたし、もう二寸も背が低くなりました。
もっともっと小さくなって、あなたに可愛がっていただきたいの」
夫「今日子……」
妻「あなたがお好きなだけ長く、私を袋の中に入れておいて下さい。
そしてあたしを、あなたの手の平に乗るくらいの女にしていただけたら、どんなに幸せでしょう」
(「手の平に乗る女」)