MOEBIUS 巨星、逝く





2012年3月10日夕方、


ツイッターで、知り合いのフランス人映像カメラマン・アレックスさんのツイートに


「Moebius , R.I.P」


という言葉を眼にした瞬間、周りが真っ白になった。


慌ててネットで調べると、フランス語でのニュースで、それが真実らしい事を知り、


暫し茫然としていた。



MOEBIUS メビウスの存在を知ったのは、1979年、日本版『スターログ/No.5』でのフルカラー・コミック。


この時は未だ「バンド・デシネ」という言葉も知らなかった。


その後、『スターログ』でMOEBIUSのコミックやイラスト、紹介記事を何度か読み


(『エイリアン』『トロン』デザイン、コミック『落ちる』、国際SFアート大賞の審査員、手塚治虫との対談etc)


1982年夏、MOEBIUSがデザインを担当したルネ・ラルー監督作品『時の支配者』が特別上映されるというので電話予約し、


楽しみにしていたもののフランス大使館の意向で急遽上映が中止になってしまい

(その時の代替上映作品は同じルネ・ラルー監督作品『ファンタスティック・プラネット』日本語字幕無し@池袋スタジオ200)


その後、半年くらい経って漸くアテネフランセで観る事が出来た。ポスターを2部買った。


MOEBIUSの画集が欲しくて溜まらなかったけど、日本版など勿論ある筈も無く、


いつになったらまとまった量のMOEBIUS画集を手に出来るのかと思っていた。


1984年の暮れ、妹がヨーロッパ旅行へ行くのに急遽同行する事になり、


大した興味も無かったが、フランス・パリへも滞在すると聞いた瞬間、


これはMOEBIUSの画集を手に入れるチャンスだと狂喜したのだった。


パリの書店を何軒か廻って、最初に見つけたのが『METAL HURLANT』。



でもこれは表紙だけ。


その後に飛び込んだ書店で漸く手にしたのが、この『VENISE CELESTE』。



何度読み返したか判らない大切な画集。


数年後の1990年頃から、渋谷リブロの洋書コーナーでMOEBIUSの画集・コミック本が入荷される様になり、


その度に買い集めていった。


現在、手元にあるのが全部で9冊。


丸みのあるオブジェの絵だけを集めた画集が欲しかったのだけど、その頃確か8000円くらいして買えなかったのが悔しい。


ご冥福をお祈りします……‥R.I.P


今日は『アルザック・ラプソディ』視よう。



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