毒婦 VAMP
1913年に公開されたスリラー映画『女吸血鬼(VAMP)』。
この言葉は、主演女優である映画スタア=シーダ・ヴァラを売り出すために、宣伝用として慎重に作り出されたものである。
シーダ・ヴァラの芸名の由来は、「アラブの死」という英語の綴りを組み換えたものである。
彼女は『あるバカがいた』に出演し、「おバカちゃん、キスしてよ」という流行語を生んだ。
写真に写し出された彼女の姿態は魅惑的であり、男の骸骨の上にしゃがみこんでいるものもあった。
1916年の『吸血鬼の接吻』では、この女吸血鬼は、大いに男性破滅を謳い上げた。
彼女を評して、「彼女の望みは被害者を破滅させて、あざ笑うだけ。悪い女だ!」というものがあった。
(吸血鬼は実在する?)